妊婦の方へのRSウイルスワクチン接種を開始しました
2024年5月から妊婦さんに接種可能なRSウイルスワクチン(アブリスボ)が発売され、当院でも7月10日より接種ができるようになりました。RSウイルス感染症はRSウイルスに感染することで起きる呼吸器の感染症で、2歳までにほぼ全員の赤ちゃんが感染します。新生児や乳児が感染すると重い気管支炎や肺炎を引き起こすなど重症化することがあります。妊娠中にお母さんがRSウイルスワクチンを1回(0,5mL)接種することにより胎盤を通じて赤ちゃんに抗体が移行しリスクの高い生後6ヶ月までの赤ちゃんをRSウイルスから守る(重症化を防ぐ)ことが期待できます。
原則予約制、対象は妊娠24週から36週、35,000円(税込み)になりますので、ご希望の方はお電話又は妊婦健診などの際にお申し出下さい。発熱している(37,5℃以上)、体調不良、過去にワクチンに対するアレルギー反応、強い副反応などのあった方は接種できません。
参考資料
RSウイルス母子免疫ワクチンに関する考え方・日本小児科学会
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=559